2014年 07月 02日
2014年6月22日(日)から2泊3日で、福島を旅してきました。今回も10歳年上の姉を伴う、三人連れの小旅行でした。昨年は、宝川温泉と法師温泉で温泉三昧、残雪の谷川岳・天神平を散策しました。今回は、是非連れて行きたいと思っていた高湯温泉の源泉かけ流しの宿「旅館 玉子湯」でのんびりすること、そしてその足で裏磐梯・五色沼と会津若松を廻ることでした。裏磐梯の宿は、桧原湖畔にあり、五色沼の柳沼にもほど近い「星野リゾート 裏磐梯ホテル」に宿泊しました。ホテルの庭からは磐梯山が正面に眺められ「眺望絶佳」、食事も美味で雰囲気も抜群、予想を遥かに越える素晴らしい宿でした。今回の旅行で撮影した写真を本ブログに掲載しますので、よろしければご覧ください。 《写真集》 6月22日(日) 玉子湯に行く前に「安達太良神社」、「二本松・霞ヶ城跡」、「千恵子の生家」を訪れました。 安達太良神社 平安時代の延喜式神名帳には「飯豊和気神社」と記載されている古社で、明治2年に「安達太良神社」と改称されたと言われています。市街地を一望できる丘の上に、安達太良山を仰ぐように鎮座する神社で、戊辰戦争において新政府軍が通過したところといわれています。社の柱には当時のものと思われる弾痕が残っているとのこと。 雨の中に佇む安達太良神社 丘の下に車を止め、傘を差して神社まで上って行きました。お宮参りの家族がお祓いを受けていました。 お祓いを受けるため、神社に入る家族連れ 神社の前に置かれた狛犬 拝殿の鈴と彫刻 拝殿入口の「龍の天井画」と「額」 本殿を飾る龍の彫刻 境内にある欅の御神木 欅の幹で見つけた猿の顔? 境内にある神楽殿 手水舎の彫刻 二本松「霞ヶ城跡」 二本松藩初代藩主・丹羽光重が10年の歳月をかけて大規模改修を行った二本松城。戊辰戦争の時、白河口の戦いに藩兵の大半が出向き、空城同然のところに政府軍が攻め込み、わずか一日で落城したと言われています。箕輪門の坂下には戊辰戦争で戦った二本松少年隊と母親の群像が置かれ、その悲劇を今に伝えています。 霞ヶ城 箕輪門 1982年(昭和57年)に再建された門。城下箕輪村の山中にあった樫の木で造られたのでこの名がつけられたそうです。 箕輪門から見た城内の赤松 城内から見た箕輪門 城内にある立派な松の木 城内から見た二本松の街並 二本松少年隊と母親の群像 空城同然の二本松城で政府軍と勇敢に戦った13歳から17歳までの少年たちと我が子の出陣服に家紋を縫い付ける母親の群像です。 二本松少年隊士「成田才次郎 戦死の地」 満開の紫陽花に囲まれて、雨中の路傍にひっそりと祀られていました。 智恵子の生家 明治19年(1886年)、福島県安達郡油井村字漆原(現・二本松市)の大きな造り酒屋の長女として生まれ、当時珍しい女流洋画家としての道を模索。1911年には創刊された雑誌「青鞜」の表紙絵を描くなど注目されるようになりました。1914年、高村光太郎と結婚(入籍は1933年)。結婚後、心労が多く精神を病み、1932年には自殺未遂。1938年、52歳で肺結核のため死去。彼女の死後、夫の光太郎が出版した詩集「知恵子抄」で夙に有名です。 智恵子の生家 生家の屋内風景 生家に残されて展示されている品々 蓄音器 扇風機 糸紡ぎと機織り機 生家の庭 庭から見た生家 庭を見て「智恵子記念館」へ向かう 智恵子記念館 智恵子が描いた油絵 「青鞜」の表紙絵 「智恵子抄」 智恵子が創作した切絵 ガクアジサイとクマバチ ガクアジサイの花 高湯温泉「旅館 玉子湯」 慶長年間に自然湧出しているのを発見されて以来400年、温度、泉質供に変わることなく現在に至っているとのこと。庭園内にある「茅葺きの湯小屋」がシンボルで、明治元年の創業以来140年もの間そのままの姿をとどめているそうです。旅館内には、その他「女性専用風呂」、「露天風呂」、「足湯」などが渓流に沿って設備されています。 雨の中に佇む湯小屋 旅館に到着直後、二階の部屋から撮影した茅葺き屋根の湯小屋の風景です。 雨上がりの湯小屋 西日射す湯小屋 しばらくすると雨が上がり、西日がさしてきました。その時、シャッターを切った写真です。 玉子湯の源泉 水も熱も全く加えず、自然のままの「源泉掛け流し」を守るため、長い樋などを駆使し温度を下げ、温泉の温度コントロールを行っているようです。泉質は『硫黄泉』で、これぞ温泉と言える良質なものでした。 玉子湯で見つけた樹木の花 ヤマボウシの白い花 雨に濡れたリョウブの葉と花 玉子湯の茅葺き屋根の湯小屋 夕食時に飲んだ玉子湯ビールのオリジナルラベル 湯小屋の夜景 6月23日(月) 玉子湯を出発して、磐梯吾妻スカイラインで浄土平に行き、その後裏磐梯・五色沼に向かいました。 早朝の玉子湯風景 露天風呂の早朝風景 露天風呂は6時から使用開始なので、その前に行き早朝の露天風呂の風景を撮影してきました。朝日を反射して煌めく湯面も印象的でした! 足湯を終えて旅館に戻る観光客 足湯付近で見つけた木漏れ日の風景 足湯から眺めた露天風呂用の湯小屋 朝の湯小屋 高湯温泉「旅館 玉子湯」の看板と建物 つばくろ谷 浄土平に向かう途中、つばくろ谷に立ち寄りました。 つばくろ谷に架かる新不動沢橋 旧不動沢橋 1959年に造られ、2000年に老朽化のため撤去された橋のモニュメント 新不動沢橋から見た信夫山など福島市街風景 浄土平、吾妻小富士 浄土平レストハウスから見た風景 山腹から噴き出す噴煙 吾妻小富士の標識 吾妻小富士に登る観光客 吾妻小富士の高さは、1707mで、浄土平から簡単に登ることが出来ます。 吾妻小富士のお釜 この山の噴火口には蔵王のような水が溜まっていません。 お釜の縁から見た景色 このお釜の縁を廻るのに約30分かかりました。上り坂は問題ないのですが、下り坂は小石で足が滑り、注意しながら散策しました。 お釜の縁を飼主と散歩する犬 お釜の縁で見つけたミヤマハンミョウ 平地で見る美しいハンミョウではなく、地味な色合いをしています。 吾妻小富士から見た磐梯吾妻スカイライン 噴煙と霧が流れる風景 浄土平から裏磐梯・五色沼へ向かう途中の風景 「双龍の辻」からの眺望 ここから眺めると、右手には磐梯山、左手には安達太良山を見ることが出来ます。 磐梯山 安達太良山 「天風台」からの眺望 緑の森林の中に見える滝 この辺り一帯は、ブナの原生林が広がり雄大な景色を眺めることが出来ます。 路傍に咲いていたタニウツギの花 磐梯・吾妻スカイラインの道路脇には沢山のタニウツギが生えており、大いに楽しむことができました。 手打ち蕎麦屋「ふじ田」 この蕎麦屋で、遅い昼食を摂りました。 「ふじ田」の建物 蕎麦屋のマスコット「猫」と蕎麦 蕎麦屋の内部装飾 蕎麦屋の前庭の風景 前庭に咲いていた花々 芍薬の花 ピンク色のヤマボウシの花 この他、白いヤマボウシやミヤコワスレなども植えられていました。 裏磐梯・五色沼 磐梯山 日本百名山の1つで、2011年には日本ジオパークに認定されました。明治21年7月15日の水蒸気爆発による噴火時に、小磐梯が山体崩壊を起こし477人もの死者が出たと言われています。その時の山体崩壊で長瀬川とその支流がせき止められ、桧原湖、小野川湖、秋元湖、五色沼をはじめ大小様々な湖沼が形成されたそうです。 五色沼 磐梯山の噴火による山体崩壊で出来た五色沼の主要な沼は、毘沙門沼、赤沼、みどろ沼、竜沼、弁天沼、るり沼、青沼、柳沼などです。毘沙門沼から入り、一気呵成に全ての沼を見る予定でしたが、時間的に無理があることが判り、毘沙門沼を見た後、反対側の柳沼の方から散策することにしました。 毘沙門沼 毘沙門沼付近に咲いていた白いハマナスの花 毘沙門沼から見た磐梯山 毘沙門沼の錦鯉 毘沙門沼の底に沈んだ樹枝 水面に映り込む枯れ枝 木の葉に映る影 石に映る薔薇の影 毘沙門沼の貸しボート場 毘沙門沼の散策を終え、宿泊先「星野リゾート 裏磐梯ホテル」に車を走らせました。ホテルから五色沼まで非常に近いことが判ったからです。 ホテルの建物および駐車場 ホテルの庭から見た磐梯山 ホテルでひと休みした後、五色沼散策に出掛けました。 五色沼散策 磐梯山の噴火と五色沼に関する案内板 柳沼の入口に建てられた磐梯山の噴火状況と五色沼のでき方、赤松の植林に努力した人などの説明文です。 柳沼 ホテルから5分程度で到着した最初の沼です。紅葉の季節に写真仲間と一緒に訪れた記憶がよみがえりました。 柳沼の傍にある小さな緑色の沼 青沼 るり沼 るり沼から磐梯山を望むことが出来ました。 この景色も一見の価値があると思いました。 青沼に流れ込む水 るり沼から流れ出た水は、小さな滝になって青沼に流れ落ちています。るり沼側の水路にはこのような苔がびっしり生えていました。 弁天沼に流れ込む水 鉄分を含んだ水が流れ込んでいるようで、水路は赤茶けた錆色になっていました。 弁天沼 るり沼のすぐ先に比較的大きな沼が拡がっていました。最初、私だけ見に行ったのですが、見る価値があると思い、姉と女房を連れて行きました。 ホテルに戻る途中で撮影した野の花 黄菖蒲 柳沼の畔で撮影したものです。 ツルデマリの白い花 枝は蔓状になり、気根で他の木に絡みついて伸び、ガクアジサイのような花が咲きます。 ショウマの仲間の花 ハナニガナ ホテルに戻った後、ウエルカム・ドリンクをホテルの前庭で頂きました。天気も良く、磐梯山を仰ぎ見ながら美味しく頂きました。最高! 最高!! 夕食は、バイキングでしたが、目の前で料理してくれるスタイルで、いずれも美味しく申し分ない食事内容でした。 以上で 「2014年 福島の旅(1)」 を終わります。 引き続き 「2014年 福島の旅(2)」をご覧ください。
by mda-vinci
| 2014-07-02 08:02
| 国内旅行・散策
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