2011年 05月 15日
「春の九州旅行(1)」の続きです。引き続きご覧ください。 4月7日 今日は、天領・日田と湯布院を散策後、小田温泉に宿泊する予定です。 日田 1639年、日田は天領となり、代官所が設置されました。1767年に「西国筋郡代」に昇格し、九州大名のお目付け役となり、大変重要な役割を果たしました。 咸宜園 1817年に儒学者廣瀬淡窓が開いた私塾で、大村益次郎や高野長英など有能な人材を輩出しました。淡窓の住居「秋風庵」が無料で公開されています。 書斎越しに見た秋風庵 秋風庵の天井裏 庭にある水汲み用の桶 豆田町 平成16年に重要伝統的建造物保存地区に指定された地区で、天領時代にタイムスリップしたような懐かしくも落ち着いた街並でした。 草野本家 国指定重要文化財でその造りは堂々としており、江戸時代の名残を感じることができました。 豆田地区の街並 薫長酒造 豆田上町通りにある老舗の酒造会社。江戸時代から大正時代に建てられた酒蔵群を見ることができます。 酒造会社の外観 玄関に飾られた杉玉 倉庫二階の内部風景 湯布院 雄大な由布岳(1,583m)の麓に広がる湯の町で奈良時代の「豊後風土記」にもその名がみえる歴史ある温泉。金鱗湖でも有名。 金鱗湖 温泉街の東のはずれにある小さな湖。明治時代の儒学者が飛び跳ねた魚の鱗が夕陽に輝くのを見て名付けたと言われています。 湖越しに見た茅葺屋根の共同浴場「下ん湯」 金鱗湖畔の新緑の柳 湖面に映った柳影 亀の井別荘とレンギョウの花 由布岳 由布岳の雄姿を3地点からカメラに収めてみました。 菜の花と桜越しに見る由布岳 阿蘇方面に行く途中の展望台からの眺望 硫黄山の近傍から見た由布岳 峠から見た阿蘇の山々 左のギザギザの山は根子岳、右は高岳と中岳と思われます。 小田温泉 静寂な森の宿「山しのぶ」 宿のフロント 囲炉裏談話室 焚き火にあたりながら酒を楽しむ! 趣のある和室 4月8日 朝から雨が降り、阿蘇山の火口など霧で見ることが出来ないので、黒川温泉と阿蘇神社を訪ねた後、早めに先輩の家に向かいました。 黒川温泉 以前、黒川荘に宿泊したことはあるのですが、黒川温泉街は散策しなかったので、今回訪ねてみました。 川沿いに建つ「穴湯共同浴場」 雨中に佇む黒川温泉の宿 黒川温泉の宿は、黒を基調にしたシックな色調に統一されており、落ち着いた街並でした。 玉蜀黍を干してある足湯 神社に奉納された湯めぐりの「温泉手形」 阿蘇神社 孝霊天皇の9年に健磐龍命を祀って創建された古社。現在の大宮司はその子孫で91代目と言われています。豪壮な楼門が印象的でした。 雨中に聳える楼門 楼門から見た社殿 偶々、社殿内で結婚式が挙行されていました。 阿蘇神社での結婚式風景 結婚式が終わり、ホッとした新郎新婦の笑顔が特に印象的でした。 先輩宅の2匹の猫 4月9日 朝から快晴、熊本城を見た後、今回の旅のハイライトである「通潤橋の放水」を見物し、人吉経由霧島温泉に向かいます。 熊本城 桜満開の熊本城 宇土櫓 国指定重要文化財 創建当時から残る唯一の多層櫓で、地上5階地下1階の巨大櫓です。他の城郭では優に天守に匹敵するものです。 熊本城の石垣 桜の花びらが散りかかる幻想的な石垣 苔生した石垣 櫓とその下の石垣 熊本市街を走る路面電車 通潤橋 放水前の通潤橋周辺の風景 展望台から見た景色 対岸に藁葺き屋根の民家が見え、山里の雰囲気を醸し出しています。 満開の桜の中を泳ぐ鯉幟 花が咲き誇る山里の風景 放水時の風景 放水時間は、通常10分程度ですが、今回はテレビの取材もあり、結果的に20分程度に延長してくれたようです。 橋の両側から放水し始めた瞬間 放水中の風景 落下する水の迫力ある風景 落下する水越しに見る桜 水面に映る放水風景 放水映像を撮ろうと走り回っているテレビ関係者 通潤橋の祭用に造られた動物たち これらの迫力に度肝を抜かれました。素晴らしいの一言! 咆哮するライオン 魚を咥えている鰐 茅葺き屋根の家の前に置かれた動物たち 霊台橋 熊本県美里町にある国指定重要文化財の石橋。単一アーチ式石橋では日本一。全長90m、アーチスパン27.5m。1847年完成し、昭和41年まで現役でした。 人吉 九州山地の懐深く、人吉盆地に開けた相良藩2万2000石の城下町。市内の真ん中を球磨川が流れ、国宝「青井阿蘇神社」があります。 人吉城の濠跡 人吉城から見た球磨川と中州 球磨川畔に建つ多門櫓 青井阿蘇神社 806年、阿蘇神社の分霊を勧請し創建されました。平成20年に楼門、拝殿、弊殿、廊、本殿の5棟が国宝に指定されました。熊本県唯一の国宝 参道から見た楼門 楼門から見た拝殿 神社の御神木 境内の清掃をしながら携帯電話をしている人 桜の花びらの浮かんだ濠で泳ぐ鴨の番 4月10日 今日は、えびの高原をハイキングした後、霧島神宮に参拝し鹿児島に向かいます。 えびの高原 「大浪の池」に行く予定でしたが、新燃岳の噴火活動で入山禁止となっており、急遽えびの高原へ向かいました。 林田温泉付近の道路脇に噴出している湯煙 韓国岳をバックにした野生の鹿 大きな岩が転がっている谷越しに見る韓国岳 枯木の間から覗き見る韓国岳 えびの高原ハイキング途中の風景 3つの池(白紫池、六観音御池、不動池)をめぐるハイキングコースを選びました。 朽ちかけた古木 倒木のある林 道の両側に聳えている杉の大木 白鳥山から見た白紫池 展望台から見た六観音御池 六観音御池越しに見る韓国岳 不動池 えびの高原から霧島神宮に向かう途中の風景 話題の新燃岳 新燃岳(1421m)の噴火により周辺の山々に火山灰を振り撒いています。 火山灰に覆われた高千穂峰(1574m) 途中にあった滝 滝口と滝壺 霧島神宮 高千穂峰に天降った伝わるに瓊瓊杵尊を祀って創建。当初、高千穂峰の頂上近くにあったが噴火等により現在地に移されたそうです。 参道から見た霧島神宮 霧島神宮の社殿の華麗な装飾 社殿内にある見事な枝垂れ桜 参道入り口で見かけた天狗面のオンパレード 鹿児島へ向かう途中の「峠の茶屋」から見た風景 霧島連山 右から高千穂峰、中岳、新燃岳で左端が韓国岳です。 新燃岳 煙を上げているのが新燃岳で、右のなだらかな山が中岳です。 韓国岳 中央に聳える山が韓国岳で手前の山頂に大浪の池がありますが、登山禁止でした。 鹿児島で見た白い太陽 鹿児島・天文館通りの夜の風景 天文館は鹿児島で一番賑やかな繁華街。1779年に藩主島津重豪が建てた天文観測所「明時館(別名・天文館)」が名前の由来。 4月11日 今日は、鹿児島市街を散策して帰宅します。 鹿児島市内の路面電車 鹿児島市は、中国・長沙市の友好都市です。この電車は「鹿児島市友好都市号」と書かれていました。長崎、熊本とあわせて3都市で撮影しました。 照国神社 幕末の名君「島津斉彬」を祀る神社です。参道中央に綺麗に刈り込まれた巨大な槙の木が印象的でした。 西郷隆盛のブロンズ像 このブロンズ像の西郷隆盛は、陸軍大将の軍服姿で立っており、上野公園のものと全くイメージが異なっていました。 鶴丸城跡 石垣と濠に散り敷く花びら 薩摩77万石の城の跡。慶長7年(1602年)島津家久が築き、明治の廃藩置県まで12代が本拠とした城の跡です。 「北辰斜めに」 境内の片隅に建つ第七高等学校の寮歌「北辰斜めに」と寮生のブロンズ像 仙巖園(磯庭園) 島津光久が1658年に築いた別邸で、歴代藩主によって受け継がれ、明治維新後の一時期島津本鄭として使用されたとのこと。 仙巖園から見た桜島 磯御殿 園内に咲いていた牡丹の花 園内を案内してくれる和服の女性 園内で見つけた『春』 祇園の洲公園 ザビエル上陸記念碑 石橋記念公園 鹿児島市の中央を流れる甲突川に架かっていた5つのアーチ石橋のうち、平成5年の洪水で流された2橋を除く3橋を移設・復元した公園です。 岩永三五郎の像 肥後の石工。その土木技術の優れたること薩摩に聞こえ、天保11年(1840年)時の家老・調所広郷に招かれ、幾多の石橋を架橋した。 高麗橋 弘化3年(1846年)に架橋された54.9mのアーチ石橋 玉江橋 嘉永2年(1849年)に架橋された50.7mのアーチ石橋 西田橋 弘化3年(1846年)49.5mの美しいアーチ型石橋 西田橋下を流れる水の煌めき ナイスキャッチ! 高麗橋の袂で遊んでいた親子の微笑ましいシーン! お母さんが足で上手にボールを止めていました。 石橋記念公園を散策後、鹿児島空港へ向かいました。 最後までブログをご覧いただき本当にありがとうございました。 心から感謝しております。
by mda-vinci
| 2011-05-15 12:30
| 国内旅行・散策
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