2024年 02月 23日
引き続き「広島ぶらり旅(その4)」をご覧下さい。 1月8日(月・成人の日) 本日は、ホテル周辺を散策します。 夜明けの風景 全国で展開するベーカリーチェーン「アンデルセン」の1号店で「旗艦店」と呼ばれています。繁華街である広島本通り商店街にあり、その姿は威風堂々としています。原爆投下時点では、帝国銀行広島支店として営業されていましたが、爆心地に近くほとんどの建物が全壊した中で、たまたま広島県産業奨励館(原爆ドーム)とともに全壊を免れたそうです。その後、帝国銀行広島支店は修復され、1950年には銀行業務を再開しました。1967年、この建物を購入し「広島アンデルセン」の1号店として営業を開始したそうです。耐震補強をしながらこのビルを使い続けましたが、限界と判断し建替えることになりました。2020年、帝国銀行広島支店の意匠を踏襲して、新生「アンデルセン」がオープンしました。外壁と窓枠の一部はそのまま再利用されています。 新生「アンデルセン」の外壁・窓枠 建替え工事に伴う被爆外壁の保存・再現状況 壁にはめ込まれたアンデルセンの人魚姫 現在の袋町小学校 被爆後「建物等の遺構」 被爆日の袋町国民学校 大量の医薬品を届けたジュノー博士 被爆後の「袋町国民学校」周辺写真 鉄筋コンクリートの建物は、外形のみ残っているのが分かります。因みに、日本銀行、明治生命、三和銀行などが残っています。 旧日本銀行広島支店 外観風景 内部風景 旧日本銀行広島支店を見学した後、直ぐ近くにある「頼山陽史跡資料館」を訪れました。 頼山陽史跡資料館 「頼山陽先生日本外史著述宅跡」の石碑が目に付きました。 頼山陽像 国の史跡「頼山陽居室」 頼山陽は、ここで育ち、漢学を修めました。寛政九年(1797年)、18歳の時に江戸に遊学し、1年後帰藩しましたが、同12年には志を立てて脱藩し、京都で福井新九郎方に身を寄せました。頼家では山陽を連れ戻し、邸内の離れの一室に幽閉し、その期間は5年に及んだそうです。この離れが現在のこの居室です。この間、山陽は著述に専念し、晩年に完成する「日本外史」の草稿を仕上げたといわれています。昭和33年、広島県が復元した居室を含む30余坪の地域は、国の史跡に指定されています。 頼山陽の関係資料 江戸遊学から幽閉までの記述 「日本外史」 頼山陽と日本外史に関する説明文(1~5)のうち、その1「日本外史とは」とその5「日本外史の果たした役割」 頼山陽の居室および資料館を見学した後、原爆ドームのある元安川河岸に戻ってきました。 元安川河岸風景 #
by mda-vinci
| 2024-02-23 17:09
| 国内旅行・散策
2024年 02月 21日
引き続き「広島ぶらり旅(その3)」をご覧下さい。 呉駅に到着後、「大和ミュージアム」へ足を運びました。 その途中の風景 JR呉駅 日本一の海軍工廠の町として栄え、戦艦「大和」を建造した軍港、呉の歴史や造船、製鋼をはじめとした科学技術を紹介する博物館です。館内には、戦艦「大和」を10分の1スケールで再現した巨大模型が展示されており、間近で見学することが出来ます。展示室には、船を中心とした科学技術の原理なども解りやすく紹介されています。ゼロ戦こと「零式艦上戦闘機六二型」なども展示されています。その他、呉の歴史なども多くの写真と共に紹介されています。 戦艦「大和」巨大模型 零式艦上戦闘機(ゼロ戦) 戦艦「大和」のふるさと 呉港へのフェリー入船 ホテルの部屋から見た風景 宮島遠望 原爆ドームと平和公園 広電電車「一日乗車券」 車内風景 終点「広島港」 広島港の風景 フェリーの運航図 様々なフェリーが行き交い、重要な住民の足になっていることが分かります。 フェリーに乗り込む乗客たち 出港する三高行きのフェリー 松山行き高速船(双胴船) 広島港の絵画広場 ホテルの庭 ホテルを後に、次の目的地「比治山」に路面電車で向いました。 「比治山下」で電車を降り、比治山公園案内図をチェックし、最初「頼山陽文徳殿」に向いましたが、途中で立派な寺院「多聞院」を見つけ、そこに立ち寄りました。 比治山下電停から比治山に登る途中にある真言宗の寺院で、本尊は毘沙門天だそうです。もとは呉の音戸にあったそうですが、その後各地に移った後、慶長9年(1604年)福島正則が、当地に移転したと言われています。原爆投下時、鐘楼・十三重塔は奇跡的に破壊を免れ、全壊した県庁に替り「県防災本部」が置かれた他、比治山に逃げてきた多数の被爆者に握り飯を配給したそうです。また、頼(らい)家の墓があることでも有名です。 鐘楼と十三重塔 境内の風景 境内で多く見られる石仏たち 「頼 春水」の墓 「頼 栄次郎」の墓 山陽文徳殿 頼山陽没後百年祭を機に建設されたが、太平洋戦争の戦局悪化により、市役所から戸籍の大部分をここに疎開させたそうです。しかし、原爆投下による爆風で戸籍簿は飛散してしまいました。屋根の上の九輪塔は、爆風により変形したまま保存されています。ここを訪れた時、荒れた庭の掃除をしている人に遭いました。因みに、この建物は爆心地から1820mの距離にあるそうです。 モニュメント 現代美術館 比治山の頂上付近に、陸軍墓地と放射線影響研究所および富士見台展望台があります。 放射線影響研究所 展望台にある「文芸の碑」と「子規の句碑」 比治山トンネル この後、平和大通りを散策しながらホテルまで戻りました。 平和大通りの風景 平和大通りの石燈籠 何故、平和大通りに石燈籠なのか?疑問に思い調べたところ、次のような「石燈籠設置趣旨板」を見つけました。 「平和大通りは、平和を祈願する場所として世界的に名高い平和祈念公園への誘導路になっています。この平和大通りの東西約3kmの区間に、仏法的な石燈籠を33基設置しました。この石燈籠は東洋の石の芸術品として、千余年の歴史をもつもので、これが平和の道しるべとなって、平和の灯運動の輪を広げる機能を果たすことを期待しています。」 以下に4基の特徴的な石燈籠をアップします。 織部形石燈籠 #
by mda-vinci
| 2024-02-21 19:46
| 国内旅行・散策
2024年 02月 20日
引き続き「広島ぶらり旅(その2)」をご覧下さい。 「縮景園」の池めぐりで、かなり疲れたので、タクシーで「原爆ドーム」まで戻りました。これから元安川に架けられた元安橋を渡って「平和公園」に向いました。 被爆のため白血病を発症し、折り鶴を折りながら闘病生活を続けた後亡くなった佐々木禎子さんを偲ぶと共に、原爆の犠牲になった子供たちを慰霊するために建てられたものです。 原爆で壊滅した広島市が「平和都市」として再建することを願って設立されたものです。中央の石室には32万人を超える原爆死没者の名簿が納められています。この形は、霊を雨露から守るために、埴輪の家を模してたものだそうです。石碑には「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれています。 核兵器廃絶と世界恒久平和を願い、昭和39年8月1日に点火されたものです。核兵器が地球上からなくなる日まで燃え続けるそうです。掌を大空に向けた形を表現した台座と言われています。一直線上に原爆ドームがあります。 カフェで英気を養って、再び平和公園を散策しました。 広島国際会議場に飾られた太鼓とモニュメント柳田邦夫の直筆原稿 お好み村 #
by mda-vinci
| 2024-02-20 20:24
| 国内旅行・散策
2024年 02月 19日
2024年1月4日(木)から4泊5日の日程で、広島市街及び竹原、呉を散策してきました。まさにぶっつけ本番ののんびり旅で、気の向くままに足を延ばしました。原爆ドームの直ぐ近くのホテル「リーガロイヤルホテル広島」に宿をとり、出来る限り自分たちの足で、街歩きを楽しみました。 今年の辰年は、悲惨な幕開けとなりました。元日には「能登半島地震」が発生し、次の日(2日)には羽田空港で、信じられないような飛行機の衝突事故まで発生しました。我々の旅行にも影響するのではと心配したのですが、日程変更の必要もなく、下記のスケジュールで、無事「旅」を終わることが出来ました。 今回の旅行で撮影した写真を本ブログに掲載します。よろしければご覧ください。 《日程》 1月4日(木) 羽田空港ー広島空港ー広島バスセンターーホテルで休息ーJR広島駅まで散歩ー夕食ー広島城・広島護国神社 1月5日(金) 朝食ー周辺公園散策ー原爆ドームー広島城・広島護国神社ー縮景園ー平和公園ーお好み村・夕食、周辺散歩 1月6日(土) 朝食ー竹原散策―呉・大和ミュージアム 1月7日(日) 朝食ー広島港ープリンスホテル広島ー比治山公園ー平和大通り周辺散策 1月8日(月) 朝食ー市内散策(袋町小学校、旧日本銀行広島支店、頼山陽史跡資料館、燃料会館など)ー広島空港ー羽田空港 《写真集》 1月4日(木) 羽田空港 1月2日に発生した日本航空機と自衛隊機の衝突事故の残骸がまだ放置されていました。 日本航空機の残骸 出発順番待ち 渥美半島、知多半島 「リーガロイヤルホテル広島」でひと休みした後、JR広島駅までぶらぶら歩きながらメイン通りの風景を楽しみました。 ホテル周辺の風景 ホテル周辺地図 旧福屋百貨店跡 あちらこちらに原爆被爆直後の写真を見ることが出来ました。 広島駅の散策を終え、路面電車で紙屋町に戻ってきました。ホテルの窓からは、眼下に原爆ドームや平和公園、遠くには宮島を望むことが出来ます。 ホテルからの眺望 原爆ドーム 夕食後、夜の広島城を見に出掛けました。 広島城 城門 城門から見たサッカースタジアム「エディオン・ピースウイング」 (今年2月オープン) 広島護国神社の初詣を終え、ホテルに戻りました。 朝食をすませた後、周辺を散策しました。 地下道の壁画 広島県立総合体育館 元安川を航行する宮島連絡船とリバークルーズ船 広島城は、天正17年(1589年)、中国地方の大半を領有していた毛利輝元によって、水陸交通の便の良い太田川河口に築かれ平城です。毛利氏は関ヶ原合戦の後移封されますが、江戸時代には福島正則を経て、浅野氏12代の居城となりました。明治時代以降も天守閣やいくつかの建物は残されましたが、原爆によりすべての建物は全壊しました。天守閣は昭和33年に再建され、現在博物館として利用されています。また、国の史跡にも指定されています。 広島城の石垣と太鼓櫓 堀で泳ぐ鯉や鳥たち 錦鯉 広島護国神社は、明治元年の戊辰戦争で戦没した78柱の広島藩士を二葉の里の水草霊社に祀ったのが始まりだそうです。昭和9年には旧市民球場の西側に移転されましたが、その後原爆で焼失し、昭和31年に現在の広島城跡に再建・復興されました。祭神は第二次世界大戦までの旧安芸国出身の戦死者のほか、原爆投下で犠牲になった勤労奉仕中の動員学徒および女子挺身隊などを含めた約9万2千柱だそうです。 #
by mda-vinci
| 2024-02-19 20:35
| 国内旅行・散策
2024年 02月 18日
2024年2月13日(火)~18日(日)の日程で、旧NKK(日本鋼管)OBによる美術展を「かなっくホール」で開催しました。その時の出品作品を本ブログに掲載します。今年は「15回目」になりますが、従来通り様々なジャンルの作品が出品されました。参加者は、昨年より1名増の15名でしたが、絵画、写真、版画、木彫、陶器、ステンドグラスなど、ユニークな作品を数多く展示しました。 このブログを見ながら、楽しんでいただければ、それに勝る喜びはありません。 《写真集》 1.長谷川 輝之 「水墨画」 3作品 「多幸」 5.可知 康彦 「木彫り」 2作品 「Handshake(握手)」 「No War(戦争反対)」 6.畠山 昇夫 「彫刻」 3作品 #
by mda-vinci
| 2024-02-18 09:53
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