ダヴィンチの旅行写真集

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2012年 10月 16日

2012年 宇治・奈良旅行(2)

 引き続き「2012年 宇治・奈良旅行」をご覧ください。

10月2日(火)  今日は、室生寺、長谷寺、談山神社を廻ります。
早朝、朝食前に奈良ホテル周辺を写真を撮りながら、ぶらぶら散歩しました。
荒池に映る興福寺・五重塔
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荒池越しに見る奈良ホテル
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荒池に煌めく朝の光と空の雲
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朝日を浴びながら鷺池に浮かぶ浮見堂
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鷺池周辺で遊んでいる鹿の群れ
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奈良公園の青葉茶屋付近にいた鹿
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奈良ホテルの朝食「茶粥」
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奈良ホテルの外観および内部風景
 屋根に取り付けられた鴟尾
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 玄関ロビーおよび二階部分の内部風景
  玄関ロビーと従業員の女性
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  二階部分の日本的造作
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  廊下部分の構造
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室生寺  真言宗室生寺派の大本山で、女人の済度をはかる真言道場として女性の参詣を許したことから「女人高野」と親しまれるお寺です。

室生川に架かる赤い太鼓橋  この赤い橋を渡るとそこが室生寺です。橋板の滑り止めの模様が面白くカメラに収めました。
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入山の入口となる仁王門  「女人高野 大本山 室生寺」の石碑が目を引きます。
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池に映る仁王門  この池はバンジ池とよばれ、仁王門と鎧坂の間にあります。鎧坂の石段から見ると仁王門が水面に映り、好きな風景です。
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鎧坂を登る観光客  鎧坂の謂れは、石段の上にある金堂を兜に見立てると石段が鎧に見えることから付けられたと言われています。
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金堂  
平安初期の単層寄棟造りコケラ葺きの建物で、国宝に指定されています。内陣には、国宝の本尊・釈迦如来立像や十一面観音菩薩像その他薬師如来像、文殊菩薩像なども安置されています。
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金堂の仏像たち  
中央が本尊・釈迦如来立像(国宝)、右側に薬師如来と地蔵菩薩、左側には文殊菩薩と十一面観音菩薩像(国宝)が安置されています。その前には、運慶作と伝えられる十二神将が一列に並んでいます。この写真もポスターから拝借しました。
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金堂から見た弥勒堂  弥勒堂は、鎌倉時代の建物で、重要文化財に指定されています。この堂に安置されている国宝・釈迦如来坐像は、素晴らしく一見の価値があると思います。
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弥勒堂に安置されている国宝・釈迦如来坐像  ご好意により横顔を間近で見せて頂きました。勿論、撮影禁止なので、美術書から拝借しました。
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金堂のすぐ上にある本堂  この堂は、潅頂堂とも呼ばれ、真言密教の最も大切な法儀である潅頂を行う処です。この堂も国宝です。
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国宝・五重塔  
平安時代初期の建物で、法隆寺・五重塔に次いで古い塔です。高さ16.1mと屋外に建つ五重塔では最小のもので、室生山中最古の建物です。平成10年、台風により大きな損傷を蒙りましたが、平成12年に修復、落慶されました。
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五重塔の相輪  普通、九輪の上には水煙を置くのに、これは宝瓶を乗せて宝鐸を釣りめぐらして天蓋を造っています。他に類例を見ないユニークなものです。
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五重塔の境内に置かれた石仏たち  一体として同じ表情の石仏はなく、見ていると思わず笑みが漏れること必定です。それらの表情をご覧ください!
 ちょっと澄ましたような表情が実にいいですね。
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 毘沙門天でしょうか?苦虫を噛み潰したような怒りの表情で天の邪鬼をふみつけています。でも、何処となくユーモラスですね。
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 少し微笑みを浮かべているような表情で、蓮華座に座っている仏様です。
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 千手観音しかつめらしい表情が好きです。赤い涎かけも素敵ですね。
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 錫杖を持ち、本当に柔和の表情のお地蔵さんですね。
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赤門の屋根に生えた苔、草そして木
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帰り際、室生川に架かる太鼓橋を横から撮影しました。
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長谷寺
全国に3,000余の末寺を擁する真言宗豊山派の総本山で、西国三十三ヵ所観音霊場の第8番目の札所です。源氏物語、枕草子、更級日記などの古典文学にも描かれた名刹です。牡丹や桜、紅葉などが、季節毎に楽しめることから「花の御寺」とも呼ばれています。
686年、道明上人が天武天皇のために「銅板法華説相図」を初瀬山西の岡に安置したことに始まり、のち727年徳道上人が聖武天皇の勅願によってご本尊十一面観世音菩薩を東の岡に祀られました。徳道上人は観音信仰に篤く、西国三十三ヵ所観音霊場を開かれた大徳として知られております。

仁王門  平安時代、一条天皇の御代に建立されたそうです。現在の門は、明治18年の再建になるものです。
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登廊と本堂  登廊は、春日社司中臣信清の寄進により1039年に建立されたそうです。現在の下・中登廊は明治22年の再建です。石段は399段あるそうです。
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牡丹の手入れ作業  登廊の両側に植えられている牡丹は、150種以上7000株と言われていますが、それを掘り起こし根を水で洗浄していました。
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本坊から見た国宝・本堂  徳川家光の寄進により、1650年に建立されたそうです。入母屋造の正堂と礼堂からなる双堂形式のものです。
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ご本尊十一面観世音菩薩立像  
御身10m余の大きな観音像です。現在の像は1538年の作と言われ、重要文化財に指定されています。撮影禁止なので、パンフレットやポスターから借用しました。
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正堂と礼堂の間の通路から礼堂方向を見た光景  床に映った五色の幕が美しいですね。
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本堂「大悲閣」でひと休みする観光客  登廊を上りきった安堵感が感じられますね。
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懸け造りの舞台から見た風景
 眼下に広がる長谷寺  仁王門、登廊は勿論、本坊や境内の関連する建物を眺めることが出来ました。
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 緑の中に建つ五重塔  この五重塔は、昭和29年に立てられたものです。本来、長谷寺にあったのは三重塔なので、再建ではありません。
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 五重塔と軒に吊るされた風鐸
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長谷寺境内の参道に咲いていた曼珠沙華
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談山神社  
飛鳥・法興寺で行われた蹴鞠会において出会った中大兄皇子(後の天智天皇)と中臣鎌子(後の藤原鎌足)が、談山神社の裏山で極秘の談合をなされ、645年飛鳥板蓋宮で蘇我入鹿を討ち、歴史的偉業「大化の改新」を成し遂げました。鎌足公の没後、長男・定慧和尚が遺骨の一部を多武峯山頂に改葬し、十三重塔と講堂を建立し、妙楽寺と称しました。さらに701年、神殿を建て、鎌足公の御神像を安置したそうです。これが談山神社の始まりと言われています。

「けまりの庭」から見た十三重塔  右側の建物が神廟拝所で、左上の建物は権殿です。共に重要文化財です。
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十三重塔  
藤原鎌足公の長男・定慧和尚が乳の追福のために建立したと伝えられています。現在の建物は、1532年の再建ですが、木造十三重塔としては世界唯一のものだそうです。塔の高さは約17mあり、重要文化財に指定されています。
 十三重塔
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 軒に吊るされた風鐸
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参道から見た楼門と西宝庫  右側に季節外れに咲いた黄色のヤマブキの花が見えます。
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本殿  
鎌足公を祀る本殿は、三間社隅木入春日造の絢爛豪華な様式で知られ、社殿全体は極彩色模様や花鳥龍などの彫刻で装飾されており、日光東照宮造営の際、手本となったそうです。
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拝殿  ここには、「多武峯縁起絵巻(複製)」をはじめ、各種の宝物が展示されています。
 拝殿に吊るされた多くの吊燈籠
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 本殿側の吊燈籠
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 拝殿の内部の様子
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 拝殿に展示されている「多武峯縁起絵巻」
  多武峯山中で談合する中大兄皇子と中臣鎌子
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  蘇我入鹿が誅戮された瞬間  弓を持っているのが鎌足公
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 拝殿の床下構造
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神廟拝所  ここに鎌足公の木像が安置されています。内壁には、来迎の時の天女の姿などが描かれています。
 鎌足公の木像  薄い帳の中に安置されていました。
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 内壁描かれた天女奏楽の図  さまざまな楽器を奏でる天女が描かれていました。
  笙を奏でる天女
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  太鼓を打つ天女
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談山神社の参道で見つけた風景
 今を盛りと咲いていた彼岸花
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 彼岸花の中、棒にとまっていたアキアカネ
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談山神社を見た後、今夜の宿である「橿原ロイヤルホテル」に向かいました。

      よろしければ、 引き続き「2012年 宇治・奈良旅行(3)」をご覧ください。

by mda-vinci | 2012-10-16 13:47 | 国内旅行・散策


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